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2005年2月2日号(毎週水曜更新)

「暴走族」、はやらない?

 昨年1年間に全国の警察が確認した暴走行為の参加人員は延べ9万3438人で、一昨年より31%(4万2717人)も減少したことが、警察庁のまとめで分かった。
 暴走行為を巡る110番通報も約8万7000件で、16年ぶりに10万件を割り込み、新たに暴走族に加わった構成員も5824人と、過去5年間で最低だった。
 警察庁は、「暴力団の予備軍と化している暴走族が、今の若者気質に合わないのではないか。上下関係の厳しい組織に嫌気を感じ離脱する者も多い」と指摘している。
 昨年1年間に全国の警察が活動を確認した暴走族は計1063グループで、一昨年より15・9%減少し、構成員の数も11・2%減の1万8811人だった。脱退者が加入者より2000人以上も多い8197人に上ったためで、ピーク時の1980年代初めの4万2000人と比べると半減したことになる。
 100台以上で暴走する大規模なグループはほとんどなく、1グループ当たりの平均構成員数も、95年の32人から、昨年は18人に落ち込んだ。
 構成員の確保に苦労しているグループも多く、「暴力団に上納金を求められるのが嫌だった」と警察に解散を申し出たグループもあったという。
 一方、昨年11月の改正道路交通法の施行で、一般車両に直接、危険を与えなくても暴走行為の摘発が可能になったことを受け、12月までの2か月間に、この規定を適用して摘発した暴走族は全国で20件、195人に上った。


[読売新聞(1月27日)より引用]

【編集長の目】
高度成長期であれば、体制⇔反体制、優等生⇔不良、がはっきりして、暴走族の居場所も分かりやすかった。体制に反発する事によってアイデンティティを保てていた。しかし、「何が成功なのか?」「どう生きるべきか?」を皆が模索している現在では、暴走族も反発すべき対象がない。行く先の見えない暴走族。なんだか考えさせられます。


「減少化の一途?」
システム開発会社勤務 大石 誠(30歳)
三十路の僕が言うのも何ですが、額面どおり「流行らない」という事なんでしょうね。これも、みうらじゅん氏の「おならプープー族」活動(←要検索)が功を奏したのかどうかは定かではありませんが(笑)認識されてる分でまだ9万人ってまだまだ多いですね。

「ワルはいなくならない」
大学職員 前田 智美(24歳)
そう言われてみれば、暴走音と共に鳴り響く「ゴッドファーザー」のテーマを久しく聞いていないな。ああいうわかりやすい非行が減ったということは、もっと複雑でタチの悪い非行の形態が世に増えているってわけで・・・。まだ暴走族のがいいのかも。

「喜んでいいものか」

大学院生 服部 圭介(27歳)

少子化時代の「一人っ子」世代には、善くも悪くも大集団での規則や上下関係などには馴染めないのでしょうね。ただ暴走族が減ったからと言って所謂「不良」の数が減ったわけではないので素直に喜べない。小集団で歯止めの効かない不良グループの方が怖い。

「絶滅危惧種?」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)

確かにチーマー(古いな)的無秩序集団ならいざ知らず…暴走族ってバイクの為にバイト+先輩後輩+規則とかウルサイし今の時代とは明らかに合わない。いつしか…漫画と氣志團とナメ猫でしか見れない貴重な存在になりそう。今のうちの保護しとかないとw

 

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