西武王国崩壊 |
西武鉄道株をめぐる証券取引法違反事件で、同社の小柳皓正社長(当時、自殺)は虚偽記載をすることに抵抗しながら、中核企業コクドの前会長、堤義明容疑者(70)=証取法違反容疑で逮捕=の強い意向に押し切られていたことが、東京地検特捜部の調べで分かった。小柳前社長は生前、「本当のことを書きたかったが、堤前会長には逆らえない」と、東京地検特捜部に供述していた。グループ企業を統括する堤前会長が、虚偽記載で主導的役割を果たしていた状況が浮かんだ。
特捜部の調べによると、昨年3月、総会屋への利益供与事件で西武鉄道の専務(当時)らが逮捕されたことにより、同社内ではコンプライアンス(法令順守)への意識が強まっていた。事件で引責辞任した同社元社長の後任として4月に就任した小柳前社長は、コクドが実質的に保有する西武株が個人名義株に偽装されていることを知った。小柳前社長は5月末、翌月に提出期限が迫った西武鉄道の有価証券報告書について、「本当のことを書くのか書かないのか」と、堤前会長側近のコクド元専務に問い合わせた。
一方、コクド元専務は、この問い合わせ直前の5月25日、数年後に株式の電子化(ペーパーレス化)が実施されて株主の本人確認が必要となり、個人名義株の偽装が発覚する恐れが強いため売却すべきだと提案するとともに、長年虚偽記載を続けていた有価証券報告書の取り扱いについて指示を仰いでいた。これに対し、堤前会長は「今は株価が安いので待った方がいい」と応じ、当面の現状維持を指示していた。
このためコクド元専務は、小柳前社長からの問い合わせに対し、堤前会長とのやり取りを説明した。小柳前社長は、前会長が従来通りの虚偽記載を求めていると判断し、株式の保有状況について虚偽を記載したままの有価証券報告書を、関東財務局に提出したという。
小柳前社長は生前、特捜部の聴取に「自分としては本当のことを書きたかったが、御大(堤前会長)の意向には逆らえない」という趣旨の供述をしていたとされる。こうしたことから特捜部は、虚偽記載について堤前会長の強い意向が働いたと判断したとみられる。
[毎日新聞(3月4日)より引用]
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「最後のけじめ」 |
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フリー調査業(弁護士補助) 田中
教之(28歳) |
上には逆らえない。会社員の方であれば、多かれ少なかれ、法的グレーゾーンなことをやってしまうかもしれません。会社が発展するには、無理が必要なことも有ると思います。だからこそ、経営陣がしっかり責任を取ることが社員へのけじめだと思います。
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「時代錯誤」 |
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ソフトウェア開発会社勤務 青木
泰子(32歳) |
堤氏にしてみれば、父から受け継いだ家訓を守っただけなのだろう。この家訓にある、会社を私物化するような思想は一代で西武王国を築き上げた父・康次郎氏の自負からなるものだろう。しかし、今となってはあまりに古臭い。家訓も時代とともに変えてかないと。
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「諸行無常の響きあり」 |
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派遣社員 前田 智美(25歳)
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マスコミが騒いでいるのは、堤前会長の罪状そのものよりも、西武帝国にまつわる2時間サスペンスドラマ級のドロドロした世界。「ワンマン経営」「異母兄弟」「妾」「政界との絡み」「自殺」そして「トップの逮捕」こりゃ、2時間では収まりきらないか。
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「悪いのは全部堤氏か?」 |
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iモードコンテンツ会社勤務 斎藤
滋(26歳)
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海老沢さんとかと同じパターン。内部から次々と悪事が暴露される。間違いなく、一番悪いのは、最高責任者でしょう。でも、追従した挙句、「断れなかった」といい訳をする人たちの罪はいかほどのものなのでしょうか?人間的には、彼らのほうが嫌いです。
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