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2005年4月6日号(毎週水曜更新)

新東京タワー墨田・台東が有力

 埼玉県によると、NHKと在京民放5社が地上デジタル放送の電波塔として建設構想中の「新東京タワー」について、放送局でつくる新タワー推進プロジェクトは28日までに、墨田・台東エリアを候補地として協議することを決めた。さいたま新都心ももう1つの候補地として協議するという。
 新東京タワーは地上600メートル級で高さが世界一となる塔で、新たな観光スポットとしても期待されている。
 新東京タワーの誘致をめぐり、東京都内の台東区、墨田区、豊島区、埼玉県など首都圏の自治体が活動を活発化させていた。
 現在のテレビのアナログ放送は、総務省が2011年にデジタル放送へ完全移行させる方針のため、在京6社が03年に新タワーを建設推進することで合意。3月末までに候補地を絞り込む予定だった。  

[共同通信(3月28日)より引用]


「もっと移転して」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
東京にあらゆる機能が集中している状況を回避するために、本腰入れてリスク回避をはじめたんですね。首都移転も水面下で動いているようですし。確かに、千葉、埼玉、横浜に移してもいい機能もあるので、どんどん移転していいと思います。

「ただの建物じゃない」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)
機能的に限界…は理解。でも1つ、今の「東京タワー」は絶対残して欲しい。同潤会や過去例を見ても、単純に「大事だから残す」ほど、日本人はセンチメンタルじゃないとは解りつつも…東京の風景に、あれは不可欠だと思う。募金に協力も可です。

「寄せて返す波」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

テレビ局が移転した街が流行のスポットになっているのが昨今の現象。電波塔とはいえ、世界一プロジェクトの候補地に下町が選ばれるのは面白い試みだと思う。都心から新都心、副都心へと広がった流行の波は、どんな風に下町に返るのでしょう。

「誘致合戦が凶とならぬよう」

大学院生 服部 圭介(27歳)

自治体間の誘致合戦の過程で、このタワーを運営する民間団体に対し、気を引くために自治体が「変な約束」をしていないか心配。「赤字になったら自治体が援助しますよ」とか。放送事業は公共性が高いだけに、それが罷り通りそうな感もある。それだけが気になる。

 

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