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2005年4月6日号(毎週水曜更新)

福岡西方沖地震

 福岡県西方沖地震で被災し、避難生活を送っている福岡市西区・玄界島の住民の一時帰島が1日、始まった。
 午前9時半すぎ、第1陣30人が市の船で島に到着。余震による家屋倒壊などの恐れがあるため、住民1人に自衛隊員や警察官ら5人が付き添い、それぞれ自宅へと向かった。
 帰島者の住宅のほとんどが全壊しているため、原則として屋内への立ち入りは認められなかった。地震発生から12日ぶりに島の土を踏んだ住民たちは、壊れた自宅をただ見つめるだけだった。
 30メートルほど離れた場所から家を見た漁業、松崎博虎さん(50)は「せめて位牌(いはい)だけでも持ち出したかったのだが……。もう、ここには住めないかもしれない」と無念そうに話した。
 4日までに計約200人が一時帰島する予定。  

[読売新聞(4月1日)より引用]


「携帯依存の危険性」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
当時熊本にいたんですが、結構揺れました。震度4。大変だったのは携帯電話がつながらなかったこと。九州全体で不通状態が続きました。福岡の友人は公衆電話で連絡を取っていたそうです。携帯に依存した生活を見直さないといけないなぁと感じました。

「同じ国でもこの格差」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)
誤解を恐れずに言えば…この地震は東京の報道では扱いが弱かったと思います。もし同程度の被害が「東京大阪」なら。逆にもっと田舎だったら…多分変わりますよね、報道時間。視聴率も大事ですが「報道」はもっともっと素直に事実を伝えるべきだと。

「壊れた故郷」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

十年前、生まれ育った神戸の街が破壊されてしまう様子をテレビで見ました。1ヵ月後に訪れた故郷は暗くて寒かった。あれから十年経った今、大災害という経験を共有した人々の繋がりが、故郷をより暖かく、より愛しくさせていると思う。

「東京中心」

大学院生 服部 圭介(27歳)

政令指定都市を真昼に襲った初めての大地震にも拘らず、被災周辺地域を除きマスコミでの取り扱いが小さかったように思う。「これが東京で起こったら…」なんていう番組はあれど、被災地域の現地取材などは少ない。日本は東京のことだけ考えているのだろうか。

 

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