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2005年8月10日号(毎週水曜更新)

永岡議員自殺

 1日、郵政政局の最後のヤマ場に差し掛かった国会を、永岡洋治衆院議員(54)=自民党亀井派=の自殺という激震が見舞った。「執行部の締め付けのせいだ」「派閥内でいびられていたそうだ」。自民党内ではさっそく原因をなすりつけ合う中傷合戦が始まった。
 
 ◇郵政賛成に「つらい」
 永岡氏は多数決で郵政民営化法案の党議拘束を決めた6月28日の党総務会で最後まで反対を唱えた。しかし、7月5日の衆院本会議では賛成に回ったため、議員会館には「今度はお前に青票(反対票)を投じてやる」などといった嫌がらせの電話やファクスが1日10件以上届いていたという。
 秘書には「僕は自民党の社員だから仕方がない」と語っていた永岡氏だが、亀井派の同僚議員が7月29日の自民党代議士会で「お互い(選挙が)つらいね」と声をかけたところ、「つらいです」とため息をついた。
 最近は茨城県で発生した鳥インフルエンザについて地元の養鶏業者から「早くワクチンを出してほしい」と陳情を受け、永岡氏が「それは農水省が決めることだ」と答えたところ、「じゃあ他の党に頼む」と言われ、気に病んでいたという。
 郵政法案に賛成したのに、法案の衆院可決後、一層解散・総選挙含みの政局になったことが、永岡氏をじわじわと追い込んでいたようだ。
 永岡氏の地元(茨城7区)では、ゼネコン汚職で失職した中村喜四郎元建設相が刑期を終えて、次期衆院選に出馬するとの観測が強まっている。堅い支持層を持つ元建設相は大きな脅威だ。関係者によると、永岡氏は不眠に悩んでいた。
 31日深夜、妻の桂子さん(51)に「明日は国会がないので、朝はゆっくりしたい」と告げて休んだ永岡氏。翌朝には自宅1階と2階の間にある階段の手すりにネクタイを結び、命を絶った。
 

[毎日新聞(8月2日)より引用]


「もういいんですよ」
サッカー新聞社勤務 斎藤 滋(27歳)
なんだか周りがよってたかって理由をつける。自分に有利な、都合のいい、安心できる理由を。好きなようにそれぞれ利用すればいいと思う。どうでもいいんですよ、もう理由なんて、本人にとっては。だって、もう死んじゃってるんだから。やっと死ねたんだから。

「ダークサイドの人たち」
派遣社員 前田 智美(25歳)
周りに叩かれても平気のふてぶてしい人間でないと政界という黒い海は泳げないのですね。散々永岡議員を罵倒していたあの人たちが、神妙な顔つきでお悔みのコメントしているのを見てそう思う。政治家になりたいって思う人がそのうちいなくなるような気が。

「利用しようとした人」

大学教員 服部 圭介(28歳)

どんなに辛い立場に追い込まれていたとしても、「自殺」という選択肢を選んでしまったことは悲しいことです。しかしもっと悲しいのは、その事実を自分の都合のいいように解釈して利用しようとした人がいたこと。その人が我々の代表だと思うと泣けてくる。

「想像を絶する仕事」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

痛ましい。。でも思うのは…国会議員はすべて1億国民の生死を握る重責を持っていて、それは宿命だと。志半ばで退いた永岡氏の冥福を祈ると共に、改めて議員さんたちには「その地位の意味と重責」を考えて頑張ってもらいたいと思います。いろんな意味で。

 

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