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2005年8月31日号(毎週水曜更新)

臓器提供、ネットや携帯で登録可能に

 厚生労働省は、脳死判定・臓器提供への意思表示がインターネットや携帯電話から登録できるシステムを来夏から始めることを決めた。
 登録すると、入力した内容が記載された意思表示カードが自宅に届く仕組みで、脳死移植の拡大につながると期待される。
 登録希望者は、臓器移植をあっせんする日本臓器移植ネットワークのホームページから登録画面を開き、<1>脳死または心停止後に臓器を提供するかどうか<2>提供したい臓器の種類――などを記入する。
 新制度は、意思表示カードが手に入りにくいとの批判があることに対応したもので、カードの単純な記入ミスから臓器提供の機会が失われることを防ぐうえでも効果があると見られる。
 ただ、現行の臓器移植法は、脳死での臓器提供は本人が事前に、カードなどの書面で提供意思を示していることが必要で、登録していてもカードが見つからない場合は、提供には結びつかない。
 同省臓器移植対策室は「カードが見つからない場合でも本人の意思がわかるため、家族の承諾だけで済む心停止後の腎臓、角膜の提供につながると期待される」と話している。  
 

[読売新聞(8月23日)より引用]


「この時代ですから」
サッカー新聞社勤務 斎藤 滋(27歳)
ネットで簡単に。敷居の低さがいいですね。書面ですると、過剰に構えてしまいますし。ドナーを集めることが目的なんだから、気軽に、手軽に。それにしても、入手や記入の面で課題があったりの、今までの不備はなんだったんだ、とも思えますが。

「軽薄な意思」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
意思表示カードを持っていた後輩は、死の際に自分が何をされるのか全くわかっていなかった。それでも救われる人がいて道徳的に立派なことだからと、ハードルを低くして曖昧な意思を法的に認めてしまう方法には疑問ですね。

「報酬制も考えて欲しい」

大学教員 服部 圭介(28歳)

臓器提供に関して常々思うことなのですが、臓器提供の意思を個人の利他心に委ねている今の制度では、手続きが簡単になっても臓器提供者を増やすのには限界があると思う。提供者に何らかの報酬があれば、もっと臓器移植希望者の切なる思いを叶えられると思う。

「倫理性<目的達成」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

臓器提供も献血も骨髄バンクも…もっと「インセンティブ」を付ければ良いと思うのは拙速ですかね?例えば…お金だとアレなので、登録者には移植や輸血の優先権を得るとか。リスクを伴う献血や骨髄に対してそれくらいのメリットがあってもバチはあたらないかと。

 

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