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2005年12月28日号(毎週水曜更新)

「今の会社に一生勤める」新入社員に増加

 新入社員の保守化・安定志向が強まっている――。財団法人「社会経済生産性本部」が実施した若者意識アンケートで、こうした傾向が浮かび上がった。同財団が実施する春と秋の新入社員研修の参加者を対象にアンケートをしており、秋の研修参加者のうち537人から回答を得た(回収率48.3%)。
 「今の会社に一生勤めようと思っている」のは25.6%で、前年同期比8.1ポイントの増加。一方、転職する際の決め手として「仕事のやりがい」を1位に選んだのは同8・2ポイント減の56.0%で、3年ぶりに6割を下回った。「給料」としたのは同3.2ポイント増の25.0%で、3年連続で上昇し、転職志向は弱まったものの、転職する際には「やりがい」より「カネ」を重視する傾向が出てきた。
 「業績や能力が大きく影響する給与システム」の希望者は64.0%で、前年同期比0.3ポイント減、「仕事を通して発揮した能力を基に評価され、昇格に差がつくような職場」の希望者は3年連続減少の69.0%となり、過半数が能力主義的な処遇を望んでいるものの、その傾向は弱まってきた。さらに、「仕事の成果で評価されることを前提に、時間・場所などを自由に選べる職場」の希望者は29.9%で、この設問を始めた98年春以降では初めて3割を切った。
 

[毎日新聞(12月22日)より引用]


「お金でいいと思う」
サッカー新聞社勤務 斎藤 滋(27歳)
仕事をする人として、一番わかりやすい認められ方はやはりお金。自分が、自分が働くことがどのくらいの価値があるのか、一番客観的にわかる。転職に限らず、職を探している時に、一番高い額を提示してくれたところにいくのは、とても論理的なこと。

「一生安泰なんて甘い!」
大学職員 石井 涼子(26歳)
私が経営者なら、「今の会社に一生勤める」なんて言う人はいらない。1)発展的な発想をしなそう、2)組織につくさなそう(早く帰るとか)3)挑戦から逃げてる と、いうのは自分への警告。私自身、比較的安定組織にいて、一生勤めることも想像してるから。

「転職のリスク」

フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(29歳)

私は前の会社を退職したことに関しては全然後悔していませんが、残っていたらどうなっていたか考えたことがあります。個人的には一生同じ会社にいることはいいことだと思います。やっぱり業務での積み重ねは社内外問わず安定感がありますよね。転職するデメリットをすべての方が理解してきた傾向だと思います。

「若者の保守(弱腰)化?」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

これってホリエモン・ヒルズ族みたいな「勝ち組」が出てきた影響かと。というのも、彼等って現実感も無ければ、憧れも抱けなくない存在な感じがします。「ああはなれない・なりたくない」という、庶民にいい感じの諦め・言い訳を与えて、上を目指さない風潮が高まってる…と。

 

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