「醜い街」「ヤクザの中心地」―。大阪府は海外のインターネットサイトや観光ガイドブックに大阪に対する誤解や偏見に基づく記述が目立つとして“イメージアップ作戦”に乗り出す。府などは「観光客や企業が逃げ出しかねない」と危機感を募らせ、情報発信を強化する方針だ。
「米国の大手検索サイトに、ひどいことが書かれている」。府や関西経済連合会などが大阪ブランドの向上を目指して設立した「大阪ブランドコミッティ」の担当者は昨年5月、民間企業の社員から指摘を受けた。
同サイトの観光ガイドに「醜いのに愛されることを切望する街」「大阪の都市景観を避けたければ、歌劇がある(兵庫県の)宝塚へ」などと紹介されていることに驚いた担当者は、22カ国の旅行案内書やウェブサイトをチェック。英国の大手出版社の旅行ガイドブック(2003年版)は入れ墨をした男性の写真を載せ「大阪はヤクザの街」と断定、中国やドイツのガイドブックにも似た記述があったという。
「コミッティ」などは大阪のロボットやバイオ産業、観光スポットなどを紹介する冊子を発行元の出版社に送ることを検討中。1月末には国内外の雑誌編集者やコピーライター、旅行会社社長らが大阪の魅力発信の対策を話し合う会議を開く。
コミッティ事務局の小野英利(おの・ひでとし)マネジャーは「いろんな見方があるので記述にいちいち反論はしない。大阪の魅力を発信することに力を入れたい」と話している。
[産経新聞(1月13日)より引用]
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